2017/09/20

第32回長崎県ジュニアリーグテニス大会

2017.9.18
佐世保市総合グランドテニス場

16歳以下男子
準優勝 松尾奏大

16歳以下女子
準優勝 溝添真菜

総合的に良いプレーができていたと思います。
年齢別のカテゴリーも今大会から更新となりますが、特に上がったばかりの選手は今大会の結果は今後に向けて自信に繋がります。

何より、取り組んでいるテクニックや戦略的内容が良くなってきました。
自分で考え、取り組んでいることが、試合でも反映されるようになることは、純粋に選手が試合を楽しむことに繋がり、それが『できた!』という自信と自立心の向上を促します。

選手にとって、試合で助けとなるのはテクニックです。
テクニックはパーフェクトでなければなりません。
習得する唯一の方法は、正しいテクニックを使用し何度も繰り返した反復練習によってのみ得られます。
それだけに、多くの時間を必要とし、2〜3年で試合で反映されるものではありません。
海外アカデミーのコーチがよくアドバイスしていた指導論に『せっかちが上達を妨げる』といった言葉があります。それはほとんどの場合、選手ではなく、親やコーチによるものです。

時間をかけて一度習得したテクニックは、崩れることはありません。
それが、年齢が上がってきた時に選手にとって最大の武器と自信になります。
それゆえに、年齢とその選手の現状を正確に把握しプログラムすることが重要です。
もちろん、いろんなタイプの選手や強いボールを打つ選手と打ち合うことは大切なトレーニングの一つです。しかし、それは危険な練習セッションにもなります。

フラット系への対応や強いボールに打ち負けないようにするために、安易に強い選手や年齢が上の選手と打ち合わせることは、構築途中のテクニックを崩してしまう要因になります。それは選手が打ち負けまいとし、身体的にオーバーワークをしようとする結果です。

そこからメンタルバランスも崩れてしまいます。選手は練習や試合で失敗やエラーをしながら、多くの時間をかけ改善していくことができますが、じっくりテクニックを構築していくモチベーションさえもなくなってしまいます。それは、周囲が試合の結果や内容を求めることも同様です。
スタートした年齢によって到達する早さに差は生じますが、時間と量、メソッドが伴えば必ず結果はついてきます。

だからこそ、選手には長期的かつ個別の育成プランと正しい基本のテクニック、情報を伝えてくれる指導者、そして目先の試合内容に左右されない練習環境が重要になります。